積立投資のメリット・デメリットは?ビットコインの積立シミュレーションを紹介!

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

「暗号資産で積立投資はできるの?」
「積立で買うメリットは?」
「一括投資と何が違うの?」

暗号資産(仮想通貨)投資を始めたばかりの方や、長期的に暗号資産(仮想通貨)投資を続けたい方でこのような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?

この記事では、積立投資のメリット・デメリットや一括投資との違いについて紹介していきます。
暗号資産(仮想通貨)の積立投資について、しっかり理解して投資スタイルに活かしましょう。

積立投資とは?

積立投資とは、一定のタイミングで決まった金融商品を購入する投資手法です。
近年では「つみたてNISA」などの制度が拡充されたことで投資信託をはじめとした金融商品で積立投資を始める人が増えています。

定期的にコツコツ決まった金額を購入することで「ドルコスト平均法」のメリットを活かすことが可能で、投資を始めたばかりの方だけでなく、金融商品の購入価格を平準化したい投資家にも用いられる投資方法です。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で定期的に買い付けることで、投資対象の価格が低い時の購入量を多く、価格が高い時の購入量を少なくすることで長期的な価格変動リスクを低減する手法です。

積立投資を行うことでドルコスト平均法を簡単に実行することが可能で、金融商品を問わず人気のある取引方法です。

積立投資のメリット

積立投資は金融商品を問わず人気の投資手法ですが、実際に積立投資を行うメリットとは何でしょうか?ここでは積立投資のメリットを紹介します。

購入タイミングに迷わない

投資を始めるときに最大の問題となるのは売買のタイミングでしょう。
投資対象を割安なタイミングで購入し、価格が上昇したタイミングで売却することができれば投資のリターンを得ることができますが、自分が購入したタイミングから価格が上昇しなければ損失となってしまいます。
積立投資は投資対象の価格相場が割高・割安に関わらず一定の金額、一定の間隔で買い付けを行います。
割高の場合は少量の、割安の際には多くの数量を買い付けることができ、購入価格の平準化を図ることができます。

少額から始められる

積立投資は長期的に同じ金融商品を購入するため、最初の元手が少額であっても5年や10年の期間で多くの資金を使って投資することが可能です。

仮に手元に少額の資金しかない場合でも1,000円の積立を10年間続けることで120,000円の元本となります。投資はまとまった金額が必要というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、時間をかけて運用金額を増やすというのも投資戦略の1つといえます。

手間をかけずに投資できる

多くの証券会社や暗号資産交換所では自動で積立を行うサービスを提供しています。
積立投資を始める際に毎回の購入金額と購入する間隔を設定するだけで自動的に積立を実行することが可能です。

積立投資は長期的に継続することで効果を実感することができるため、自動で積立投資することができるサービスを利用することで注文の手間をかけずに投資を行うことが可能です。

積立イメージ1

積立投資のデメリット

積立投資には特有のデメリットも存在します。実際に投資を行う際に想定外の損失が発生する場合もあるのでデメリットについてもしっかり理解しておきましょう。

短期間で利益を出しにくい

積立投資は少額の資金を長期間積み立てる投資手法のため、短期間で大きな利益を狙うのは難しいというのがデメリットとなります。
長期間無理なく積立投資を続けるには1回あたりの投資額を大きくすることは難しいでしょう。元本が小さいまま短期間で利益を出すには、投資対象が急激な高騰を見せるなどの相場状況に依存します。

積立投資を始める際にはどれくらいの金額をどれくらいの期間続けるのかという計画を立ててから行うようにしましょう。

元本保証ではない

積立投資はあくまでも投資のため、利益だけでなく損失が発生する場合もあります。
積立投資はドルコスト平均法によってリスクを抑えながらの投資が可能ではありますが、仮に投資対象が値下がりし続ける場合には損失が発生します。

投資対象が長期的に値上がりするのかを見極める必要があり、損失が発生した際にも生活に影響が出ない余剰資金で投資を行うことが大切です。

積立投資と一括投資の比較

積立投資と比較されるのが大きな金額をある一点のタイミングで買い付ける「一括投資」です。
積立は長期間で価格変動リスクを低減することが目的のローリスク・ローリターンな投資ですが、一括投資は割安な金融商品に大きな金額を投資し、値上がりした際に大きなリターンを得ることができるハイリスク・ハイリターンな投資です。

仮に2022年の1月1日から2023年の12月1日までビットコインを毎月10,000円、累計240,000円を積立投資した場合と、2022年の1月1日に240,000円を一括投資した場合のシミュレーションを見てみましょう。

積立投資のシミュレーション

2022年の1月から毎月1日に10,000円分のビットコインを購入した場合、累計の積立金額と評価額のグラフは以下のようになります。

積立投資シミュレーション
積立期間12ヵ月24ヵ月
累計投資金額120,000円240,000円
累計積立数量0.0341BTC0.0661BTC
評価額80,454円374,456円
評価損益-39,546円+134,456円
BitTrade 販売所におけるビットコイン始値をもとに算出

積立のシミュレーションを行った2022年にはアメリカの金融引き締め政策や、海外の暗号資産取引所の倒産があり、投資対象であるビットコインの価格が伸び悩んでいました。そのため、積立開始から12ヵ月時点での評価損益は-39,546円となっており、損失が発生しています。
2023年にはビットコイン相場の上昇に伴い、積立開始から16ヵ月目以降は評価損益がプラスに転じており、最終的には24か月目では+134,456円の評価益が出ています。

一括投資のシミュレーション

2022年の1月1日に240,000円を一括で投資した場合のシミュレーションを見てみましょう。

一括投資シミュレーション
投資期間12ヵ月24ヵ月
累計投資金額240,000円240,000円
累計購入数量0.0435 BTC0.0435 BTC
評価額102,531円246,113円
評価損益-137,469円+6,113円
BitTrade 販売所におけるビットコイン始値をもとに算出

同じ期間をで240,000円を一括投資した場合のシミュレーションでは、2022年のビットコイン価格の下落により、投資を初めて12ヵ月目には評価損益が投資金額の50%を超える評価損となっていました。
2023年の相場上昇により投資パフォーマンスは持ち直し、最終的に24か月目に6,113円の評価益が出るという結果になっています。

今回の積立投資と一括投資のシミュレーションでは、投資期間中にビットコイン相場の下落があったことによりビットコインの平均取得額を平準化できた積立投資がパフォーマンスで優れていました。
しかし、最初に述べたように積立投資と一括投資は行う目的や条件にはそれぞれ違いがあり、単純に比べることは難しいでしょう。
今回のように投資対象の選定や投資期間によってはローリスク・ローリターンの積立投資の方が投資パフォーマンスに優れる場合もあるため、投資を行う際の元手となる資金や目的に合わせて最適な投資手法を選ぶことが大切です。

まとめ

積立投資は長期間行うことで投資リスクを分散化することができます。
特に暗号資産(仮想通貨)などの価格変動が大きな投資対象の場合には投資タイミングが掴めない初心者の方や、忙しくてトレードに時間をとれない社会人の方に積立投資は相性の良い投資方法といえるでしょう。
しかし、積立投資はあくまでもリスクを低減させる手法であり、投資対象や相場状況によっては損失が発生する場合もあります。

積立投資のメリット・デメリットを把握した上で自分に合った投資を行いましょう。

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