暗号資産(仮想通貨)デビットカードとは?メリットと注意点・日本で発行可能なサービスを紹介

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

暗号資産(仮想通貨)の利用が世界中で急速に拡大しているなかで、コンビニやスーパーなどの日常の支払いで暗号資産(仮想通貨)を使って決済することができるのをご存知でしょうか?
2022年頃から海外では暗号資産(仮想通貨)のウォレットと紐づいたデビットカードを発行するサービスが提供され始め、現在では日本国内でも発行可能なサービスも提供されています。

この記事では、暗号資産(仮想通貨)デビットカードの基本的な仕組みと使い方から、メリットと利用時の注意点、日本で発行可能なデビットカードを紹介していきます。

暗号資産(仮想通貨)デビットカードとは

暗号資産(仮想通貨)デビットカードとは、暗号資産(仮想通貨)のウォレットと接続し、カード利用時にウォレット内で保有している暗号資産(仮想通貨)を即座に法定通貨に変換して決済することができるサービスです。
暗号資産(仮想通貨)の決済に対応していない店舗やサービスでも、カード決済に対応していれば暗号資産(仮想通貨)デビットカードを使って買い物をすることができるようになります。
また従来のデビットカードと異なり、銀行口座を必要としないため、自身で資金の管理を行える点や、銀行口座を持たないアンバンクトの人々が簡単に決済サービスを利用するための手段として期待されています。

利用可能な暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)デビットカードは現在様々なプロジェクトや企業から発行されており、利用可能な暗号資産(仮想通貨)は様々です。

プロジェクトが発行した暗号資産(仮想通貨)限定のサービスや、一般的な暗号資産(仮想通貨)ウォレットに入金可能な暗号資産(仮想通貨)であればほとんどの銘柄に対応しているものもあります。
暗号資産(仮想通貨)の多くは価格が常に変動し、決済利用には難しいため、テザー(USDT)などのステーブルコインに対応した暗号資産(仮想通貨)デビットカードを選択すると良いでしょう。

メリットと利用時の注意点

暗号資産(仮想通貨)デビットカードを利用する上での注意点として、交換手数料の負担と税金の処理があります。

カードによっては暗号資産(仮想通貨)を法定通貨に変換する際に交換手数料が徴収される場合があります。決済額の3%から10%が徴収されるものもあるため、高額決済の際には手数料が大きな負担となってしまいます。
また、暗号資産(仮想通貨)を法定通貨に変換してカード決済を行うというシステム上、暗号資産(仮想通貨)の取得レートとカード決済時のレートを記録して損益計算が必要となります。損益計算と適切な税務処理を怠ると追徴課税などのペナルティが課される可能性もあります。

暗号資産(仮想通貨)デビットカードの選び方

暗号資産(仮想通貨)デビットカードを選ぶ際は、様々なポイントに注目して選択することが大切です。

手数料

サービスにより異なりますが、暗号資産(仮想通貨)デビットカードは暗号資産(仮想通貨)から法定通貨に変換する際に交換手数料を負担する必要があります。カード決済に利用する暗号資産(仮想通貨)の銘柄などにもよって手数料は様々ですが、日常的に利用する際には手数料を考慮して暗号資産(仮想通貨)デビットカードを選ぶと良いでしょう。

還元率

暗号資産(仮想通貨)デビットカードの中にはカード決済額に応じて暗号資産(仮想通貨)を受け取れるものがあります。受け取った暗号資産(仮想通貨)をそのままカード決済に充てることもできるほか、外部に送金して現金化することも可能なので注目して比較したい項目です。

セキュリティ

暗号資産(仮想通貨)デビットカードは名前や生年月日などの個人情報を入力して発行するため、カードの発行体の情報セキュリティが非常に重要となります。特に暗号資産(仮想通貨)デビットカードは海外のプロジェクトや企業が発行する場合が多いので、申込前に発行体が信用できるのか確認する必要があります。

日本で発行可能な暗号資産(仮想通貨)デビットカード3選

暗号資産(仮想通貨)デビットカードは、日本国内でも利用可能なものがいくつか存在します。ここでは3つのサービスをそれぞれ紹介していきます。

Aurora Card

Aurora Cardは、信託機関と連携した暗号資産(仮想通貨)デビットカードサービスを提供しています。

カードブランドはMastercardのみでキャッシュバックなどはありませんが、顧客資産をすべて信託期間で管理しており、安心して利用することができます。
また、情報管理の面でも匿名性の高いトラストインフラストラクチャーを採用しており、顧客の個人情報や決済履歴を確認できない仕組みとなっています。

bitfree

bitfreeは、複数のカードブランドと提携しており、利用可能なカード加盟店が豊富という特徴があります。
また、オンライン決済にのみ利用可能なバーチャルカードの発行では本人確認や実名での登録が不要なため、さまざまな用途に分けて利用することができます。ApplepayやGooglepayとも連携できるため、他の電子マネーへチャージすることも可能です。

Xapo Bank

Xapo Bankは、ジブラルタルの暗号資産(仮想通貨)を取扱う銀行が発行する暗号資産(仮想通貨)デビットカードです。

Xapo Bankでは、預け入れた暗号資産(仮想通貨)に対する利息の提供や、カード利用額に応じたキャッシュバックを受け取ることができます。

銀行と暗号資産(仮想通貨)仲介業者のライセンスを持っているため、現地の法律で預入資産の一部が保障される仕組みも備わっていることから安心して利用することができます。

まとめ

暗号資産(仮想通貨)デビットカードは暗号資産(仮想通貨)を有効に活用できるサービスの1つです。

クレジットカードのような審査なしで簡単に発行でき、銀行を経由せずに利用できる便利なサービスですが、日本国内の税制では利用者の負担が大きく、普及までには時間がかかることが予想されます。
また、一時的に暗号資産(仮想通貨)を預け入れる必要があるため、利用する業者の選定は自己責任で行う必要があります。

<注意事項・免責事項>
※本ページは、情報提供のみを目的としており、暗号資産関連取引の勧誘または推奨を目的としたものではございません。売買等に関する最終判断はお客様ご自身で行ってください。
※当社は、細心の注意を払って情報を掲載しておりますが、この情報の正確性および完全性を保証するものではなく、お客さまがこの情報もしくは内容をご利用されたことにより生じた損失に関し一切責任を負うものではありません。
※本ページにおける取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツは一般的な情報提供を目的に作成されています。また、当コンテンツはあくまでもお客様の私的利用のみのために当社が提供しているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。
※当社は予告なしに、ウェブサイトに掲載されている情報を変更することがあります。
カテゴリー: ブログ / 記事