【図解付き】Uniswap(ユニスワップ)とは?ウォレットの接続方法・始め方・使い方を解説

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

Uniswap(ユニスワップ)とは、暗号資産(仮想通貨)の交換・取引機能を提供するDEX(分散型取引所)の1つです。
スマートコントラクトの活用によって、ユーザー同士が安全かつスムーズに取引を行える仕組みを備えており、暗号資産(仮想通貨)の取引には欠かせないツールとして人気を集めています。

この記事では、Uniswap(ユニスワップ)の基本的な機能や仕組み、具体的な操作方法を実際の取引画面を使って解説していきます。

Uniswap(ユニスワップ)とは

Uniswap(ユニスワップ)とは、2018年にローンチされたイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で稼働するDEX(分散型取引所)です。「流動性プール」という機能を利用することで暗号資産(仮想通貨)の価格をリアルタイムで算出し、ユーザー同士の取引を円滑に行うことが可能となっています。

この仕組みはAMM(自動マーケットメーカー)と呼ばれ、中央管理者が存在せず、ユーザー同士がプールを通じて取引を行います。取引手数料はプールへ参加するユーザーへ分配されるため、個人でも手軽に流動性提供を行い、報酬を獲得することができます。

2025年2月時点では、イーサリアム(ETH)に加え、ポリゴン(MATIC)やアービトラム(ARB)などのレイヤー2チェーンにも対応しており、幅広いユーザーに利用されています。

DEX(分散型金融)とは

DEX(分散型金融)とは、中央集権的な仕組みを必要とせずに、スマートコントラクトによって運営される暗号資産(仮想通貨)の取引システムを提供するサービスの総称です。
Uniswap(ユニスワップ)以外の代表的なDEX(分散型取引所)として、Hyperliquid(ハイパーリキッド)やPancakeSwap(パンケーキスワップ)などが挙げられます。登録や口座開設が必要なく、プライベートウォレットを接続するだけで暗号資産(仮想通貨)取引が可能なことから、国や地域の厳しい規制によって自由に暗号資産(仮想通貨)取引ができないユーザーや、自身の資産を自身で管理したいという考えのユーザーから強く支持されています。

Uniswap(ユニスワップ)を利用するための準備

実際にUniswap(ユニスワップ)を利用する際には、事前にプライベートウォレットを用意し、暗号資産(仮想通貨)を入金しておく必要があります。
Uniswap(ユニスワップ)は、WalletConnect機能を搭載しており、様々なウォレットを簡単に接続することができるので、セキュリティや使いやすさに重点を置いてウォレットを選びましょう。

また、Uniswap(ユニスワップ)はイーサリアム(ETH)の以外にも様々なブロックチェーンに対応していますが、入金する暗号資産(仮想通貨)のチェーンがUniswap(ユニスワップ)に対応しているものか確認することも重要です。

ウォレットの接続方法

ウォレットへ暗号資産(仮想通貨)の入金が完了したら、ウォレットとUniswap(ユニスワップ)との接続を行います。

Uniswap(ユニスワップ)の公式サイトにアクセスし画面右上に表示されている「接続(Connect Wallet)」をクリックし、ウォレットの種類を選びます。選択後は自動でウォレットの接続画面へ遷移するので、それぞれのウォレットが指定する方法で操作を行って下さい。

ウォレットに関して詳しくはこちらをご覧ください。

Uniswap(ユニスワップ)の基本的な使い方

Uniswap(ユニスワップ)は、DEX(分散型取引所)の基本機能であるSwapや、保有する暗号資産(仮想通貨)を流動性提供のために預入て報酬を得るPoolを利用することができます。
ここでは、Swap機能とPool機能の具体的な利用方法について紹介していきます。

Swapの手順

Swapは、保有する暗号資産(仮想通貨)と他の暗号資産(仮想通貨)を交換するための機能です。
ウォレットの接続が完了後、画面左上にある「Trade」からアクセスすることができます。

画面中央に表示されるSwap画面の上段に支払うトークン、下段に受け取りたいトークンを指定します。例えば、手持ちのイーサリアム(ETH)からテザー(USDT)に交換する場合、上がイーサリアム(ETH)、下がテザー(USDT)となるように入力します。

通貨ペアを設定後、交換したい数量を入力します。画面下部に交換に用いられるレート、手数料(ガス代)などの情報が提示されます。手数料(ガス代)はネットワークの混雑度によって変動するため、高額な設定になっていないか注意して確認しましょう。

すべての設定を確認したらトランザクション実行ボタンを押し、ウォレット側で承認を行います。数秒から数分後に取引がチェーン上に反映され、ウォレット内で交換後の銘柄を確認することができます。

Poolの仕組みと手順

Poolとは、Uniswapのプールに自分が保有しているトークンを預け入れることで、他のユーザーの取引に伴う手数料の一部を受け取る仕組みです。流動性提供とも呼ばれ、自分が預けた暗号資産(仮想通貨)の数量に応じて報酬の配分が定期的に行われます。預け入れた銘柄の価格変動により「インパーマネントロス」という損失が発生する場合もあるので、仕組みとリスク・リターンをよく理解して利用しましょう。

暗号資産(仮想通貨)ペアの選択

Poolを利用する際はまず、預け入れる暗号資産(仮想通貨)のペアを選択します。ここで選択する銘柄のペアはどちらも保有している銘柄を選ぶ必要があるので、事前にウォレット内に準備しておきましょう。

値幅の設定

預け入れる銘柄を選択後、流動性を提供する値幅を設定します。流動性を提供している値幅での取引量に応じて報酬を得ることができるため、値幅の設定は運用の結果を大きく左右します。
設定した値幅から外れると、インパーマネントロスが発生するため、過去の値動きなどを参考にして設定しましょう。

数量の設定

最後に預け入れる暗号資産(仮想通貨)の数量を設定します。基本的には2つの銘柄の価値が1:1になるように調整されますが、Pool内の需給によって変動する場合があります。

全ての設定が完了後、画面下部のボタンを押下することでPoolへの預け入れが完了します。
預け入れた暗号資産(仮想通貨)と報酬はPoolのトップ画面内の「Your positions」から確認することができます。

Uniswap(ユニスワップ)のメリットとデメリット

Uniswap(ユニスワップ)は暗号資産(仮想通貨)を活用する上で画期的な機能を持ったDEX(分散型取引所)として人気を集めています。しかし、分散型であるためにユーザーの操作ミスや理解不足による損失は一切サポートされません。
利用する際には、Uniswap(ユニスワップ)のメリット・デメリットをしっかり理解してから行うようにしましょう。

メリット

口座開設不要で誰でも利用可能

Uniswap(ユニスワップ)では、アカウント登録や口座開設不要で利用することができます。また、世界中どこからでもアクセス可能であるため、暗号資産(仮想通貨)に関する規制が厳しい国や地域でもサービスにアクセスすることができるというメリットがあります。

流動性提供で収益が得られる

Uniswap(ユニスワップ)はPool機能を通じて流動性を提供したユーザーに対して手数料の一部を分配しています。暗号資産(仮想通貨)をただ保持するだけでなく、Poolに預けて積極的に運用し、手間をかけずに暗号資産(仮想通貨)の数量を増やすことができます。

デメリット

手数料(ガス代)が高騰する場合がある

Uniswap(ユニスワップ)は主にイーサリアム(ETH)上で動作しているため、ネットワークの混雑状況によって手数料(ガス代)が大きく変動します。
特に暗号資産(仮想通貨)市場が活発なタイミングや、関連する大きな出来事があった際には、ネットワーク上の取引量が増加し、手数料(ガス代)が高騰しやすくなります。

詐欺コインへの注意が必要

Uniswap(ユニスワップ)では誰でも簡単に自作の暗号資産(仮想通貨)を流通させることが可能なため、人気の暗号資産(仮想通貨)に故意に似せた詐欺的な銘柄が多く流通しています。
取引の際にはコントラクトアドレスの確認や、ブロックチェーンエクスプローラーの活用などが非常に大切です。

日本円・法定通貨に対応していない

Uniswap(ユニスワップ)での取引はすべて暗号資産(仮想通貨)を用いて行われます。日本円をはじめとする法定通貨での取引はできないため、あらかじめウォレットに暗号資産(仮想通貨)を用意する必要があります。

Uniswap(ユニスワップ)の安全な利用方法

Uniswap(ユニスワップ)は人気のDEX(分散型取引所)として広く認知されているため、公式サイトに似せて作られた偽サイトや詐欺サイトが存在します。
公式サイトのURLを確認し、SNSなどで拡散されているリンクにはアクセスしないことが重要です。
万が一、疑わしいサイトにウォレットを接続してしまった場合、秘密鍵は漏れている可能性があります。速やかに安全なウォレットに資金を移動するなどの対策を行いましょう。

また、Uniswap(ユニスワップ)を利用する際のネット環境などにより、ウォレットの情報が流出する可能性もあります。公共のWi-Fiやデバイスを使っての利用は安全のためにも控えることが大切です。

独自のガバナンストークン「UNI」

Uniswap(ユニスワップ)は独自トークンであるUNIを発行しており、Uniswap(ユニスワップ)のガバナンストークンとして機能しています。
UNIの保有者は、サービス内容のアップデートやコミュニティの方向性に対する投票権を持ち、保有量が多いユーザーほど提案や投票で影響力を持つことができます。

Uniswap(ユニスワップ)の使い方まとめ

Uniswap(ユニスワップ)は、暗号資産(仮想通貨)同士の交換が行えるDEX(分散型取引所)です。
スマートコントラクトによって取引が管理されており、安心して利用することができますが、正しい使い方を理解せずに利用すると、高額な手数料(ガス代)を支払う場合や、資産を失ってしまう事もあります。

仕組みや使い方を確認して、安全にUniswap(ユニスワップ)を活用しましょう。

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