ネットを貸し出して稼ぐ!DePINサービス「Grass」を紹介

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

ビットコイン(BTC)をはじめとしたPoW(Proof of Work)は、ネットワークの維持に演算能力を貸し出すことで暗号資産(仮想通貨)を獲得することができるため、世界中でマイニングファームが設立されました。

DePINと呼ばれる仕組みが2023年頃から少しづつ知名度を上げています。マイニングと似ており、自身のパソコンで使用していないリソースでネットワークに貢献することで暗号資産(仮想通貨)が獲得できるというものです。

この記事では、DePINの中でも特に注目が集まっている「Grass」について紹介していきます。

DePINとは

そもそもDePINとは、Decentralized Physical Infrastructure Networkの訳で、日本語に訳すと分散型物理インフラネットワークとなります。

物理的なインフラネットワークの構築に参加することで暗号資産(仮想通貨)を獲得できる仕組みの総称として使われる言葉で、過去にはドライブレコーダーを付けて車を運転することで地形情報をネットワークに提供して稼ぐ「Drive to Earn」などがありました。

ユーザーは使っていないリソースの提供や、日常生活のなかで暗号資産(仮想通貨)を獲得することが可能で、ネットワークでは提供されたリソースや情報を使って安価に新たなサービスの推進を行うことができるため、双方にメリットのある仕組みだといえます。

Grassとは

Grassは、DePINの仕組みを活用したサービスの1つで、ユーザーが自身のコンピューターやデバイスの帯域幅をネットワークに貸し出すことで暗号資産(仮想通貨)を獲得できるプラットフォームです。

貸し出された帯域幅は世界中のWebサイトからデータを収集する作業に使われ、AIの学習データとして活用されます。

また、Grassはソラナチェーンで稼働しており、ユーザーの帯域幅を使って収集されたデータはソラナチェーンに記録されるため、AIのデータ層として機能することが予定されています。

帯域幅の貸し出し

一般的にコンピューターが接続されるインターネットはWebサイトを表示する際に、Webサイトが運営されているサーバーからデータをダウンロードしています。その際に使われるデータ容量の幅が帯域幅と呼ばれています。日常的に使われる帯域幅は限定的で、その多くは使われないままの余剰リソースとなっています。

Grassではこの余剰リソースとなっている帯域幅を貸し出す仕組みのため、専用の端末を購入する必要がなく、簡単に始めることができます。

Grassの始め方と利用方法

Grassを始めるために特別な器具やシステムは必要ありません。
コンピューターとインターネットに接続可能な環境があれば簡単に参加することができます。

アカウント作成

Grassのアカウントは公式サイトにアクセス後、「GET ACCESS」から新規アカウント作成することができます。

メールアドレス、ユーザー名、パスワードを設定するだけなので簡単にアカウント作成が可能です。

デバイスの接続

Grassで帯域幅を貸し出すには、「Grass Desktop Node」もしくは「Grass Chrome Extension」「Grass Community Node」のいずれかを利用する必要があります。

それぞれ接続方法によって獲得できる報酬に差があるので自分に合った方法で参加しましょう。

Grass Desktop Node

Grass Desktop Nodeは、コンピューターにインストールして利用するアプリケーションで、最も効率的に暗号資産(仮想通貨)を獲得することが可能です。
ユーザーがコンピューターを起動している間にバックグラウンドで実行されるため、普段と同じようにコンピューターを使いながら暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができます。

ビットコイン(BTC)などのマイニングで例えると、ソロマイニングに近い処理方式となるため、余剰の帯域幅次第では多くの暗号資産(仮想通貨)が獲得できますが、帯域幅が少ない際には相応の獲得量となります。

Grass Lite Node

Grass Chrome Extensionは、Googleの高速WebブラウザであるGoogle ChromeにインストールしてGrassのネットワークに接続する方法です。
Chrome Web Storeからインストールでき、セットアップなどの作業が必要ないため、最も手軽に利用することが可能です。

日常的にChromeを使ってインターネットを利用する方に向いたGrassの参加方法です。

Grass Community Node

Grass Community Nodeでは、帯域幅を貸し出す機能は変わりませんが、Grassで新機能が実装される前にαテストとして参加することができます。
新機能により収益性が向上した場合は他の接続方法で参加しているユーザーよりも多くの暗号資産(仮想通貨)を獲得することができるというメリットがあります。

収益化メカニズム

Grassを利用することで、AI育成と帯域幅の貸し出しによる収益化が可能です。DePINの技術を活用することで、ユーザーは自身の持っている帯域幅やデバイスを貸し出し、そのリソースを効率的に使って収益を得ることができるからです。

例えば、自身のインターネット帯域幅の一部をGrassに貸し出し、その利用料を報酬として受け取ることができます。また、AI育成に必要なデータなども提供することで、追加の収益を得ることが可能です。

Grassを使って効率的に帯域幅やデバイスを活用し、収益を最大化することが重要です。

エアドロップ

Grassでは暗号資産(仮想通貨)「GRASS」のエアドロップが予定されています。

2024年9月5日に公式より発表された情報では、エポック1~7までの参加ユーザーへのエアドロップが行われ、帯域幅の貸し出しや、αテストの参加などネットワークへの貢献度に応じて配布数量が決定されます。2024年9月20日時点で取引所での取扱いがないため価格については未定ですが、DePIN関連やAI関連の銘柄は注目を集めやすい傾向にあります。

<注意事項・免責事項>
※本ページは、情報提供のみを目的としており、暗号資産関連取引の勧誘または推奨を目的としたものではございません。売買等に関する最終判断はお客様ご自身で行ってください。
※当社は、細心の注意を払って情報を掲載しておりますが、この情報の正確性および完全性を保証するものではなく、お客さまがこの情報もしくは内容をご利用されたことにより生じた損失に関し一切責任を負うものではありません。
※本ページにおける取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツは一般的な情報提供を目的に作成されています。また、当コンテンツはあくまでもお客様の私的利用のみのために当社が提供しているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。
※当社は予告なしに、ウェブサイトに掲載されている情報を変更することがあります。
カテゴリー: ブログ / 記事