暗号資産・仮想通貨 アイオーエスティー(IOST)の特徴と仕組みを紹介

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

IOSTとは

アイオーエスティー(IOST)とは  

名称/ティッカー  Internet of Services Token/IOST 
開発者  IOST Foundation 
発行上限  90,000,000,000IOST 
コンセンサスアルゴリズム  PoB(Proof of Believability) 
公式サイト  https://iost.io/ 
ホワイトペーパー  https://whitepaper.io/document/28/iostoken-whitepaper 
アイオーエスティー(IOST)基本情報

アイオーエスティー(IOST)は2018年に立ち上げられたプロジェクトで、クレジットカードと同様の決済処理速度を目指し開発が進められている暗号資産(仮想通貨)です。 

暗号資産(仮想通貨)の目的である決済・送受金ですが、1秒間の処理能力では4,000件の決済処理が可能となる既存のクレジットカードのシステムに後れを取っていました。アイオーエスティー(IOST)は理論上、1秒間に8,000件の決済処理が可能で処理能力の点でクレジットカードシステムにアドバンテージを持つ暗号資産(仮想通貨)になります。 

アイオーエスティー(IOST)ロゴ

アイオーエスティー(IOST)の特徴、仕組み 

アイオーエスティー(IOST)ではトランザクションスピードを向上させるためにEDS(Efficient Distributed Sharding)という技術を用いています。シャーディングとも呼ばれ、この技術はバリデータをグループ分けしてグループごとにトランザクション処理を並列して行わせることが可能となっています。 

このシャーディングの仕組みはトランザクションスピードという機能面のメリットだけではなく、ノードの参加も並行で行われる点から報酬の水平分配が可能となっています。 

さらに、コンセンサスアルゴリズムにはPoB(Proof of Believability)という独自のアルゴリズムを採用しており、ノードはトークン保有量・評判・振る舞いを対象として評価される立場となっています。この仕組みによって資金力のある富裕層や組織にネットワーク内権力が集中することを防止しており、多数のミドル~ライトユーザーの獲得に成功しているプロジェクトです 

TransEpochとAtomix 

アイオーエスティー(IOST)はシャーディングという特性上、処理に関わるバリデータの数が他の暗号資産(仮想通貨)と比べ多いため高いセキュリティが求められています。アイオーエスティー(IOST)には不正対策として「TransEpoch」と「Atomix」という技術が用いられており、安全性の向上・ご送金の防止を自動で行うことが可能となっています。 

TransEpochにはチェーン内の情報を一括で送信する機能があり、処理速度の向上だけでなくハッカーに対して情報の特定をさせないという効果があり、Atomixにはノード同士のトランザクションを自動で制限する機能があります。トランザクションの制限には条件を設定が可能で、当事者同士で両者が完全な情報をすべて揃えた時のみ取引が行われるなどの設定をするとトークンの送金先を間違えた際に取引が行われず資金が守られるという機能を持ちます。 

次世代のクレジットカードを目指すにあたって処理スピードだけでなく、ノード間の入れ違いや第三者の介入を許さない仕組みがとられています。 

セキュリティイメージ

分散型ランダムネスプロトコル 

アイオーエスティー(IOST)にはランダムな値を出すプロトコルが組み込まれています。 

分散型システム上で完全にランダムな数字を生み出すことは難しく、これまでのブロックチェーンでは実装されなかった技術の1つでOmnichainというチェーンを基に新たに開発されました。DRP(Distributed Randomness Protocol):分散型ランダムネスプロトコルと名付けられており、暗号資産(仮想通貨)分野では革新的な技術として注目されています。 

仕組みとしてはノードがそれぞれ値を提示し、組み合わせるというシンプルなものですが数万のノードが各自提示する値を組み合わせると、規則性や法則は一切存在せず完全なランダムな値となるシステムです。 

今後の暗号資産開発において、セキュリティは常に発生する問題の1つといえるのでDRPを応用し強固なセキュリティレベルを持つトークンが生まれるかもしれません。 

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