暗号資産(仮想通貨)の「魔界コイン」とは?特徴と購入の際の注意点を解説!
暗号資産(仮想通貨)の購入チャネルが多様化するなかで、DEXの普及と共に「魔界コイン」と呼ばれる通貨が流通するようになりました。
ビットコインやイーサリアムなどの主要な通貨よりも時価総額が極めて低いことからボラティリティが激しいため、ギャンブル性の高い通貨としてSNSを中心に度々話題となります。
今回は魔界コインの代表的なトークンとその注意点についてご紹介します。
「魔界コイン」の定義とは?
暗号資産(仮想通貨)において明確なグループは存在しませんが、
・ビットコイン
・イーサリアムなどの「アルトコイン」
・アルトコインの中で時価総額の低い「草コイン」
・草コインよりも時価総額が更に低く、取引所で扱われない「魔界コイン」
に分別して扱われることがあります。
魔界コインは詐欺的な運用やプロジェクトの実態がはっきりとしていないことが多く、DEXの環境が混沌としていることからネット上で「魔界」と呼ばれたことから名づけられています。
魔界コインは特に時価総額が低く、DEXでしか取引されないことから流動性が乏しい通貨です。そのため少量の取引でも大きなボラティリティが発生してしまいます。
高騰した魔界コイン
魔界コインはたびたびSNSで取り上げられるなどして記録的な急騰をみせることがあります。2023年の上半期にもぺぺ(PEPE)という通貨がローンチから1カ月で10万倍に急騰したことでSNSや掲示板で話題になりました。
ぺぺ(PEPE)はドージコイン(DOGE)と同じくミームコインとしての側面が強い通貨です。通貨のアイコンには「Pepe the Frog」というウェブ漫画に登場するカエルの絵が使われており、運営の公式サイトには「世界で最も有名なミームがミームの王として君臨する」という記載と共に「本質的な価値やリターンの期待がないコイン」とも掲げられています。
5月以降は海外取引所のBinanceに上場を果たしていますが、以前はDEXでのみ取引が可能で魔界コインとして認識されていました。DEXでの人気が激しかったことからローンチから1カ月足らずで世界中の大型取引所上場を果たしており、魔界コインのプロジェクト成功例といえるでしょう。
魔界コインの注意点
魔界コインはDEXで取引されるため、取引所が行っている上場審査のようなものがありません。通貨の発行は比較的簡単にできてしまうため、「スキャム」と呼ばれる詐欺的な通貨も流通しています。
SNS上で通貨の紹介を行い価格を釣り上げたのちに運営が通貨をすべて売り払う「ラグプル(出口詐欺)」の温床にもなっているため注意が必要です。
魔界コインを購入する上でSNS上のインフルエンサーの情報を鵜呑みにせず、運営が提示するロードマップの見極めやロック期間の設定などを確認するとよいでしょう。
特に前述したペペ(PEPE)をはじめとしたトレンド性の強い魔界コインには公式とは無関係の類似コインが流通します。目的の通貨と勘違いさせて資金を集める詐欺コインや、version2などを謳う通貨が発生します。DEXには管理者がいないことで開発者が自由に通貨を取引できるという事が逆手に取られてしまうため、話題に流されるのは気を付けましょう。
魔界コインはハイリスク・ハイリターン
ぺぺ(PEPE)の例はあくまでもローンチ前から人気のあったミームコンテンツであったため人気を博すコインとなりましたが、魔界コインのほとんどはCEXへの上場を果たせずにプロジェクトが終了するものがほとんどです。
人気の出るトークンを事前に保有している場合は価格の上昇に乗ることができるかもしれませんが、反対に購入したトークンが無価値になる可能性もあります。
魔界コインに興味がある際は事前の情報収集を積極的に行い、リスクをよく把握した上で利用しましょう。
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