XTZとは

テゾス(XTZ)とは?

名称/ティッカー Tezos/XTZ
開発者 Arthur Breitman
発行上限 なし
コンセンサスアルゴリズム PoS (Proof of Stake)
公式サイト https://tezos.com/
ホワイトペーパー https://tezos.com/whitepaper.pdf
テゾス(XTZ)基本情報

テゾス(Tezos)は、Kathleen BreitmanとArthur Breitman夫妻が開始したプロジェクトで、ブロックチェーンネットワークでDappsを作成できるプラットフォームの名称です。そのプラットフォーム上で利用されるネイティブトークンがXTZです。テゾス(Tezos)は独自のコンセンサスアルゴリズムであるリキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)の採用や、フォーマル検証を活用した独自のスマートコントラクトを採用しており、DeFi(分散型金融)にも適しています。 

テゾス(XTZ)ロゴ

テゾス(XTZ)の特徴、仕組み

テゾス(XTZ)には、独自のコンセンサスアルゴリズムであるリキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)、独自のスマートコントラクトとベーキング、フォーマル検証に適した言語の採用などに特徴があります。それぞれの特徴を解説します。

リキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS) 

リキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)の説明に入る前にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)についての解説をします。プルーフ・オブ・ステーク(PoS)はトークンの保有量に応じてブロックを承認する権利が与えられます。ビットコインのコンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ワーク(PoW)はマイニングマシーンが必要で、大量の電気代を発生してしまうという難点を、PoSは特別な機材も電気代がなくてもトークンの保有量でブロック承認できるのが利点です。 

しかし、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)にも弱点があります。ステーキングに参加できるユーザーと出来ないユーザーの間で格差がうまれることと、ステーキングに参加するとトークンがロックされるため売買されず流動性が下がる懸念です。 

その懸念を解消するために作られたのが、LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)です。LPoSは自身のトークン保有量でブロック承認に参加するだけではなく、他人へ自分の承認する権利を委託することができます。この委託する機能がユーザー格差と流動性低下を起こらないようにしています。こうした仕組みによって富裕層が市場を寡占する状態を避けることができ、ブロックの生成が分散化され、処理にかかるスピードの省略化に成功しています。

ベーキング(Baking) 

テゾス(XTZ)では、ブロック生成のことをベーキング(Baking)、ブロック生成者のことをベイカーと呼びます。 PoSの暗号資産と同様にノード運営により報酬を得ることができますが、LPoSを採用しているテゾス(XTZ)では、少額保有者であっても任意のノード運営者に投票権の委託が可能となっています。

これまでは個人がノード運営に関わるには莫大な費用が掛かており、一部の富裕層や組織が投票権の多くを握っていました。このLPoSの技術によってより民主的な開かれた仕組みが展開されています。

フォーマル検証に適した言語OCamI採用

テゾス(XTZ)はスマートコントラクトのフォーマル検証(formal verification)を用いて、契約を検証します。フォーマル検証を行うためにOCamlという関数型の言語を使用していることが特徴的です。 

フォーマル検証とはプログラムがある使用に適合しているかを数学的に確認する検証方法です。作る意図に反して作られていないかと数学的に検証します。 

多くのテストケースを作りシミュレーションで行う検証とは異なり、高速かつ網羅的に検証を行うことができ、シミュレーションでは排除しきれないスマートコントラクトのエラーの発生を防ぐことができます。 

テゾス(XTZ)の関連NFTプラットフォーム「OneOf」とは? 

One Ofイメージ

Oneof(ワンオブ)は、テゾスチェーンとポリゴンチェーンで構築された音楽、スポーツ、ライフスタイルに関する、サステナビリティに注力したNFTプラットフォームです。 

世界で1.4億人の利用者を持つ通販サイトのeBayがNFTをリリースした場所として話題になりました。

テゾス(XTZ)の今後、将来性

テゾス(XTZ)は、2020年に大幅アップデートのデルフィ(Delphi)をリリースし、ガス代を大幅に削減して注目が高まりました。また2021年4月にフランス大手銀行がテゾスを用いたセキュリの実証実験を行うなどテゾスブロックチェーンの活用の場面が増えてきています。 今後もベイカーによってアップデートの投票が続けられ、より使いやすい暗号資産(仮想通貨)となっていくでしょう。

テゾス(XTZ)のガス代の安さや仕組みに魅力を感じてプロジェクトの土台としてテゾス(XTZ)を選択する方が増加していけば、より注目が高まるでしょう。 

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