暗号資産・仮想通貨シータ(THETA)の特徴と仕組みを紹介

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

シータ(THETA)とは、ブロックチェーン技術を活用した動画配信プラットフォームやAI、オンラインゲームを提供する「シータネットワーク(Theta Network)」のガバナンストークンです。
大量のデータの処理と配信に特化したネットワークを構築しており、大企業との提携によるユースケースの拡大にも積極的なプロジェクトです。

この記事では、シータ(THETA)の基本的な情報から仕組み、利用方法、将来性について紹介していきます。

シータ(THETA)とは

シータ(THETA)とは、ブロックチェーン上で動画の配信やAIの利用などを行うことができるプラットフォームです。
YouTubeをはじめとした従来の動画配信サービスは、大量のデータを処理するための大規模サーバーやデータセンターの管理などで大きなコストを必要とし、主に動画内の広告や視聴者の支払う利用料によって賄われています。
これに対しシータ(THETA)のエコシステム上では、ユーザー同士が帯域幅の共有とサーバー機能の分散化を行うため動画配信の効率が向上しコストを削減することが可能となっています。

2018年に公開された当初は、動画配信のみを目的としたネットワークでしたが、動画配信サービスを提供するために大量のデータを高速で処理する特徴を活かしてAIやオンラインゲームといったサービスの拡大を行っています。

シータ(THETA)の特徴

シータ(THETA)ではDePIN(分散型インフラネットワーク)と呼ばれる仕組みを用いてネットワークを運営しています。
ネットワークの参加者はインターネットの帯域幅を提供しており、それぞれがサーバーとしての役割を分散して担っています。そのため、従来のような中央集権的な管理サーバ―を構築する必要なく、動画配信に必要なデータ処理を可能としています。

帯域幅の提供を行う参加者はネットワークの運営に対する報酬を得ることが可能で、報酬を目的に世界中から帯域幅を提供するユーザーが増えることでネットワークの拡大が可能となります。

DePIN(分散型インフラネットワーク)

シータ(THETA)は、ユーザーが余剰の帯域幅を提供することで、ネットワークの構築と運営を行っており、大量のデータを低コストで処理することが可能となっています。
このエコシステムの運営方法は、DePIN(分散型インフラネットワーク)と呼ばれており、Web3技術の実用化へのユースケースとして注目を集めています。

ユーザーがそれぞれ動画配信サーバーとしての役割を果たすシータ(THETA)以外にも、車載カメラ同士が1つのネットワークを作り出し、街中のリアルタイムな詳細地図を作り出すプロジェクトや、クリーンエネルギーの発電・利用を促進して環境問題の解決を図るプロジェクトなど、実社会へのアプローチも進んでいます。

シータ(THETA)の分散型帯域幅共有システム

シータ(THETA)の分散型帯域幅共有は、ユーザーがネットワークに貢献し、報酬を得ることができる仕組みです。分散型のモデルを採用することで、中央集権的なサーバーに依存せず、効率的かつ安定した動画配信を実現することが可能となっています。
ユーザーが自分の未使用帯域幅を提供することで、他のユーザーはよりスムーズな動画視聴が可能になります。

ネットワークのセキュリティ

シータ(THETA)のネットワークセキュリティは、従来の動画配信サーバーと比較しても十分なセキュリティ性能を持っているとされています。
帯域幅を提供するユーザーがそれぞれサーバーとしての役割を担っているため、個々のサーバー機能がハッキングなどの攻撃を受けた場合にも、ネットワーク全体への影響は最低限となります。

また、シータ(THETA)の保有者は、ネットワークの運営に関する提案に投票することができ、これにより透明性の高いユーザー主体の発展が促進されます。

シータ(THETA)の将来性

シータ(THETA)は大企業との連携に積極的で、既に日本の大企業であるSONYとブロックチェーン技術の提携が進んでいます。

近年ではAIの普及により、ネットワークの通信量の増加が続いており、大規模なデータセンターの管理やネットワーク回線の許容量が問題となっています。
シータ(THETA)はこれらの問題をDePINの仕組みによって分散管理されたプラットフォームを構築することで解決しようとしています。
また、2024年9月にはスマートフォン向けのノードシステムがリリースされており、ユーザーは手軽にネットワークへ参加することが可能となりました。

今後もネットワークへの参加者が増加することで、更に大きなデータの処理が可能となるため、新たなユースケースの開発が行われる可能性もあります。

シータ(THETA)に関するよくある質問

ここでは、シータ(THETA)にこれから投資する際や利用する際に気になる点をFAQ形式で紹介していきます。

シータ(THETA)は安全ですか?

シータ(THETA)は、独自のコンセンサスアルゴリズムである「Multi-Level-BFT」によってネットワーク上のデータ処理を行っています。Multi-Level-BFTはこれまでハッキングの被害やブロックチェーンの書き換えなどが行われておらず、安全なネットワークであるといえます。

シータ(THETA)は値上がりしますか?

シータ(THETA)はDePINとして実用的なネットワークを構築しており、一定の需要が見込める暗号資産(仮想通貨)ですが、裏付けとなる資産が存在するわけではないため、将来の価格を予想するのは困難です。
大企業との連携により需要が高まる可能性はありますが、ネットワークの障害などが発生した場合には価格が下がることも考えられます。

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