暗号資産・仮想通貨 ジパングコイン(ZPG)とは？特徴と仕組みを解説

投稿者: M.furukawa 投稿日: 2025年3月10日2025年3月10日

ジパングコイン(ZPG)とは、三井物産デジタルコモディティーズが発行する暗号資産(仮想通貨)の1つです。
2022年2月に発行され、金現物価格と連動する日本初のステーブルコインとして注目を集めています。

この記事では、暗号資産(仮想通貨)投資が初めての方でも分かりやすい内容で、ジパングコイン(ZPG)の特徴と仕組みについて紹介していきます。

ジパングコイン(ZPG)とは

ジパングコインとは、三井物産デジタルコモディティーズが、日本初の金現物価格と連動することを目指して発行された暗号資産(仮想通貨)です。
ジパングコイン(ZPG)は、インフレヘッジ機能などの金(ゴールド)の特性を備えており、デジタル化による利便性と小口化を実現した国内初のデジタルゴールドとして機能しています。

また、ジパングコイン(ZPG)の発行には、株式会社bitFlyer Blockchainが開発した「miyabi」というプライベートチェーンを利用しており、高いセキュリティ性能と処理能力を両立してます。

金連動のステーブルコイン

ジパングコイン(ZPG)は、「金」を価値の裏付けとして持つコモディティ型ステーブルコインと呼ばれています。
テザー(USDT)をはじめとした法定通貨連動型のステーブルコインと違い、コモディティ商品である金と価格の連動を目的としており、現物の金を保管する手間やコストを必要とせずに、金の価格変動に対して投資を行うことができる点が最大の特徴といえます。

しかし、需要と供給の急激な変化や運用管理の問題が発生した際には、金価格との乖離が発生する可能性もあります。
過去にはアメリカドルと連動するとされていた法定通貨連動型のステーブルコインが急激な価格変動を見せたことで、大きな混乱が発生したことがあります。ステーブルコインであっても投資を行う際には価格のチェックや情報収集を怠らないようにしましょう。

miyabi

ジパングコイン(ZPG)では、株式会社bitFlyer Blockchainが開発した独自プライベートチェーン「miyabi」を基盤システムに開発されています。

miyabiの特徴として、処理スピードが速く、イーサリアム(ETH)などのアルトコインが抱えるビザンチン将軍問題に強い耐性を持っていることが挙げられます。
また、運営サーバーが日本、アメリカ、ヨーロッパに分散されているため、災害時やネットワークの障害発生時にも取引を継続することができるという特徴があります。

ジパングコインシルバー(ZPGAG)・ジパングコインプラチナ(ZPGPT)

金価格と連動するジパングコイン(ZPG)以外にも、三井物産デジタルコモディティーズから発行されたコモディティ連動型ステーブルコインとして、「ジパングコインシルバー(ZPGAG)」と「ジパングコインプラチナ(ZPGPT)」が存在します。
この2つの暗号資産(仮想通貨)もそれぞれ、銀とプラチナの価格に連動するよう設計されており、ジパングコイン(ZPG)と同様にmiyabi上で取引が行われています。

ジパングコイン(ZPG)の将来性

現在金価格は年々上昇傾向にあり、それに連動してジパングコイン(ZPG)の価格も上昇傾向が続いています。
公式サイト上に掲載されているホワイトペーパー(https://www.mitsuidc.com/zpg-whitepaper)では、ジパングコイン(ZPG)は資産運用・インフレヘッジ手段や送金・決済手段として使用されることが想定されており、将来的には24時間365日取引可能な金の代替資産として広く普及する可能性があります。

ジパングコイン(ZPG)に関するよくある質問

ここではジパングコイン(ZPG)を利用する際や、これから投資を行う際に気になる点をQ&A方式で紹介していきます。

ジパングコイン(ZPG)は値上がりしますか？

ジパングコイン(ZPG)は金の価格と連動するため、将来的な値上がりの可能性はその時の金価格に依存します。金価格は国際情勢や金融情勢によって影響を受けるため、さまざまな経済指数を注視する必要があります。

ジパングコイン(ZPG)は送受金できますか？

2025年2月時点では、ジパングコイン(ZPG)を取引所外のウォレットへ送金することや、取引所間での送受金を行うことはできません。

ジパングコイン(ZPG)は現物の金と交換できますか？

ジパングコイン(ZPG)はあくまでも金の価格と連動する暗号資産(仮想通貨)であるため、2025年2月時点では直接金と交換することはできませんが、公式サイト上では将来的に金との交換が可能になる予定がある事が明記されています。