AAVE(アーべ)とは?人気DeFiの基本機能と使い方・将来性を紹介

投稿者: Akira.Ito 投稿日:

AAVE(アーべ)とは、レンディングプラットフォームとして人気のDeFi(分散型金融)の1つです。
長期間保有する暗号資産(仮想通貨)を貸し出して利子を得ることができるほか、利子を払って暗号資産(仮想通貨)を借り入れることもできるため、様々な取引戦略に利用することが可能です。

この記事では、AAVE(アーべ)の基本的な機能と使い方、将来性を紹介していきます。

AAVE(アーべ)とは

AAVE(アーべ)は、暗号資産(仮想通貨)を利用したDeFi(分散型金融)の1つで、レンディングプラットフォームとしては最大級の規模を誇る人気プロジェクトです。

暗号資産(仮想通貨)を預け入れることで報酬を得ることができるレンディングやステーキングといった基本的な機能から、ユーザーが暗号資産(仮想通貨)を借り入れることができるサービスも提供されています。
また、AAVE(アーべ)上のすべての取引は、スマートコントラクトによって高い透明性と信頼性が保たれていることも特徴の1つです。

AAVE(アーべ)の仕組みと機能

主な機能として、レンディングプラットフォームやフラッシュローン、ステーキングシステムが提供されており、Liquidity Pools(流動性プール)内の暗号資産(仮想通貨)残高に応じて利率が決定されています。Liquidity Pools(流動性プール)への供給が少なく需要が多い銘柄の利率は比較的高く、逆に供給が多く需要の少ない銘柄は比較的低く、市場の需給により決定される仕組みとなっています。

レンディングプラットフォーム

AAVE(アーべ)は、Liquidity Pools(流動性プール)を通してユーザー同士が暗号資産(仮想通貨)の貸し借りを行うことが可能なレンディングプラットフォームを提供しています。

貸し手となるユーザーは、自身が保有する暗号資産(仮想通貨)をAAVE(アーべ)に預け入れることで暗号資産(仮想通貨)の数量に応じた利子を得ることができます。一方、借り手となるユーザーは、担保となる暗号資産(仮想通貨)を提示することで必要な資金をスピーディーに調達することが可能となります。

フラッシュローン

フラッシュローン機能では、借り手が一切の担保を必要とせずに暗号資産(仮想通貨)を借り入れることが可能となります。
利用には制約が多く、同一のトランザクション内で暗号資産(仮想通貨)を返還するための設計を行う必要があるため、初心者の方が利用するにはハードルが高いサービスとなります。

主に裁定取引(アービトラージ)などの多くの資金を必要とする取引の際に利用され、ユーザーは元手資金なしで収益を得ることができる仕組みを提供しています。

ステーキングシステム

一部の銘柄ではステーキングシステムが提供されており、暗号資産(仮想通貨)を預け入れることで、AAVE(アーべ)のネットワーク運営に参加しながら報酬を受け取ることができます。

ステーキングはネットワークのセキュリティ向上に重要な機能となっており、ステーキングに参加するユーザーに対しては、AAVE(アーべ)上での借り入れの際に支払う金利が優遇されるなどの特典も用意されています。

AAVE(アーべ)の使い方と始め方

AAVE(アーべ)はDeFiとして運営されているため、金融機関のようなサポートや保証がありません。そのため、ウォレットの準備や取引はすべてユーザーが自分で行う必要があります。

場合によっては、預け入れた資産を引き出せなくなる可能性もあるので、使い方を理解してからサービスを利用するようにしましょう。

ウォレットの準備

AAVE(アーべ)を利用するには、暗号資産(仮想通貨)の保管や取引を行うためのウォレットが必要です。
利用したい暗号資産(仮想通貨)のチェーンによってはウォレットが対応していないこともあるので、自分に合ったウォレットを選びましょう。

また、ウォレットのセキュリティ性能やフィッシング詐欺にも気を付ける必要があるので、信頼できるウォレットサービスを利用することを心がけましょう。

AAVE(アーべ)とウォレットを接続する

ウォレットの準備ができたら、AAVE(アーべ)の公式サイト(https://app.aave.com/)にアクセスします。

サイトを開くと上記の画面が表示されるので、画面右上の「Connect Wallet」を選択します。

ウォレットの種類が一覧表示されるので、接続したいウォレットを選択すると、ウォレットのログイン画面が表示されるので、パスワードの入力やQRコードの読み込みなどを行います。(ウォレットによってログインに必要な動作が異なります。)

ウォレットに表示される案内に従ってAAVE(アーべ)との接続を許可することで、ウォレット内の資産状況とレンディングの利用状況がDashboardに表示されます。

貸出・借入の方法

暗号資産(仮想通貨)を貸し出すには、メニューの「Markets」から貸出募集中の暗号資産(仮想通貨)を選択します。
銘柄のリストには目安となる貸借料率も表示されています。「Supply APY」の項目には貸出す際に適用される貸借料率が表示されており、「Borrow APY」の項目には借り入れる際に支払う貸借料率が表示されています。

例として、イーサリアム(ETH)を貸出す(借入れる)場合にはイーサリアム(ETH)の列にある「Details」から貸出(借入)画面に進むことができます。

貸出(借入)の操作画面では、過去の貸借料率のチャートとLiquidity Pools(流動性プール)内のイーサリアム(ETH)の数量などの情報を確認することができます。

画面右側の「Your Info」では、ウォレット内に入っているイーサリアム(ETH)の数量から自動的に貸し出す(借り入れる)ことができる数量が提示され、「Supply」もしくは「Borrow」のボタンを押すことで取引を実行することが可能です。

AAVE(アーべ)の市場動向と将来性

AAVE(アーべ)は、暗号資産(仮想通貨)のレンディングプラットフォームとして代表的なDeFiとして認知されており、多くのユーザーを獲得しています。
ガバナンストークン「AAVE」やステーブルコイン「GHO」の発行などの活動に積極的なのがAAVE(アーべ)の特徴です。

また、AAVE(アーべ)は他のDeFiとの連携にも積極的で、暗号資産(仮想通貨)市場の流動性強化にも貢献しており、Web3やDeFiの発展によって更に大きなエコシステムを築く可能性もあります。

AAVE(アーべ)を利用する際の注意点とリスク

AAVE(アーべ)は、暗号資産(仮想通貨)のレンディングプラットフォームとして優れた機能を持っていますが、実際に利用する際には注意しなければいけない点があります。

AAVE(アーべ)のようなDeFiプラットフォームは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトによって取引が行われていますが、ブロックチェーンに重大な欠陥やバグが見つかった場合はハッキングによって資産を失う可能性もあります。

また、将来的には暗号資産(仮想通貨)やDeFiに対する規制の厳格化により、こうしたプラットフォームを利用しているユーザーが直接的な影響を受けることが懸念されます。

AAVE(アーべ)をはじめとしたDeFiを利用する際はこれらのリスクを理解し、自己責任のもとで活用しましょう。

<注意事項・免責事項>
※本ページは、情報提供のみを目的としており、暗号資産関連取引の勧誘または推奨を目的としたものではございません。売買等に関する最終判断はお客様ご自身で行ってください。
※当社は、細心の注意を払って情報を掲載しておりますが、この情報の正確性および完全性を保証するものではなく、お客さまがこの情報もしくは内容をご利用されたことにより生じた損失に関し一切責任を負うものではありません。
※本ページにおける取引価格、データ及びその他の情報などのコンテンツは一般的な情報提供を目的に作成されています。また、当コンテンツはあくまでもお客様の私的利用のみのために当社が提供しているものであって、商用目的のために提供されているものではありません。
※当社は予告なしに、ウェブサイトに掲載されている情報を変更することがあります。
カテゴリー: ブログ / 記事