投資家は「安く買って高く売る」ことで、投資に対するリターンを得たいと考えています。ビットコイン(BTC)を5,000JPYで購入し、10,000JPYで売却すると、最初の投資額5,000JPYに対して5,000JPYの利益を得ることができます。お金が2倍、つまり100%のリターンがあると言うことです。

暗号資産(仮想通貨)への投資を行う場合、大きく分けて2つの戦略があります。

  • 一括購入
  • ドルコスト平均法(DCA)

この2つの暗号資産(仮想通貨)の購入方法は、あなたが考えている戦略によって大きく異なります。暗号資産(仮想通貨)を取引したり、長期間保持したり、或いは単に貯めて貸し出して利息を得ることもできます。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法(DCA)は、暗号資産(仮想通貨)を購入するために、一定の金額を積み立てる手法です。これを行うことで、商品の価格に関係なく、毎月、毎週、または四半期ごとなど、一定の期間で購入することになります。

ドルコスト平均法の効果を例で紹介します。例えば、暗号資産の場合、毎月10万円分のビットコイン(BTC)を購入すれば、12ヶ月間でそれなりの金額のビットコイン(BTC)を積み立てることになります。

期間:2020年1月~2020年12月
投資額:10万円 ×12回

購入期間:2020年1月〜2020年12月

月日ビットコインの価格(JPY)*投資金額
(JPY)
購入数量
(BTC)
1月781,295100,0000.127992628
2月1,010,243100,0000.098986086
3月937,288100,0000.106690793
4月695,640100,0000.143752516
5月939,598100,0000.106428494
6月1,019,546100,0000.098082872
7月988,496100,0000.101163788
8月1,201,693100,0000.08321593
9月1,240,566100,0000.080608367
10月1,139,712100,0000.087741465
11月1,451,136100,0000.068911529
12月2,019,000100,0000.04952947
 合計1,200,0001.153103936
表1:ドルコスト平均法-ビットコイン

*毎月1日の始値でシミュレーション

上の表から分かるように、ドルコスト平均法を利用してビットコインを購入した場合、ビットコインを1.153103936BTC積み立てることができ、それを達成するために1,200,000JPYを利用したことになります。

つまり、ビットコイン(BTC)の平均購入価格は1,118,684JPYです。

ビットコイン(BTC)の価格は毎月変動していますが、毎月ビットコイン(BTC)を購入することで、低価格で積み立てることができることがあります。 2021年1月(BTCJPYのレートを2,955,000円で換算)に1,200,000JPYのビットコイン(BTC)を全て売却したとすると3,407,422円相当の円になります。2.84倍近い2,207,422JPYの利益を得たことになります。

経験豊富な投資家は、「市場のタイミングを計るのではなく、市場の中で時間を過ごせ」と言うでしょう。つまり、一定期間、常に購入し続けることで、欲しい暗号資産(仮想通貨)を積み立てることができるのです。これが、投資とトレードの違いです。

ビットコイン(BTC/Bitcoin)について詳しくはこちらの記事で紹介しています。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)とは?基礎から仕組みを徹底解説

一括購入とは?

一括購入は、ドルコスト平均法とは大きく異なります。一括購入の場合、安いところで購入することが目的です。

まとまった資金を活用することで、大量のビットコイン(BTC)を(タイミングがよければ)低価格で購入することができます。

先ほどの例と同じ条件で見ていきます。

期間:2020年1月~2020年12月
投資金額: 1,200,000JPY

2本の赤い矢印の間が2020年1月から2020年12月までの価格帯です。一括購入の場合、参入のタイミングを見極める必要があります。 もし、2020年3月(BTC/JPY=937,288円)にビットコイン(BTC)を購入できたとしたら、おそらく1.280289516 BTCを保有しているはずです。

しかし、2020年12月(BTC/JPY= 2,019,000円)にビットコイン(BTC)を購入した場合、保有数量は0.59435364 BTCに留まってしまうのです。これは、あなたのリターンや利益に大きく影響します。

一括購入とドルコスト平均法のメリットとデメリット

これらの戦略には、それぞれ長所と短所があります。それぞれ、異なる市場環境においてより効果的に機能します。

ドルコスト平均法のメリット

下落傾向の市場でも、上昇傾向の市場でも、ドルコスト平均法は、市場のボラティリティ(変動)リスクを軽減するのに役立ちます。ドルコスト平均法は、一定期間に資産を購入するコストを平均化します。ドルコスト平均法のもう一つの利点は、投資のストレスから解放されるとされていることです。今が買い時かどうか、いろいろ計算する必要がありません。長期的に投資する価値のある資産かどうかを判断すればいいのです。

一括購入のメリット(ドルコスト平均法のデメリット)

一括購入は、上昇相場で、購入に適した市場価格と時期を正確に見極めることができれば、最も効果的です。安値で購入することに成功し、相場が上昇すれば、より高い利回りでリターンを得ることができます。

一括購入のデメリット

一括購入のデメリットは、相場の落ち込みを見極める力、相場の底を知る力が必要なことです。これらは、どちらかというとトレーディングに関係するスキルであることが多いです。このような戦略では、レバレッジをかけすぎて、自分の許容範囲を超える損失を出してしまわないように注意する必要があります。

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