Enjin Walletは、Enjinが開発した、イーサリアム(Ethereum)などの暗号資産(仮想通貨)をスマホで管理するためのお財布アプリです。DApps(分散型アプリケーション)やブロックチェーンゲームの多くは、イーサリアム(ETH)を利用する前提で作られているため、Enjin Walletがあることでうまく連携できます。

暗号資産取引所を通じてイーサリアム(ETH)を購入し、自分のウォレットに入金すれば、すぐに使うことが可能です。この記事では、Enjin Walletの作成方法や使い方を解説します。

目次

Enjin Wallet(エンジンウォレット)とは?

Enjin Wallet(エンジンウォレット)は、Enjinが開発した、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)やNFTなどの資産を管理する事が出来るウォレットアプリです。DApps(ダップス)と呼ばれる分散型アプリケーションやブロックチェーンゲームと連携するなど、さまざまな場面で利用できます。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)ではトークンでの保管ができる

Enjin Walletでは現状、以下のトークンを保管することが出来ます*。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)
  • ドージコイン(DOGE)
  • ERC-20規格のトークン
  • ERC-721規格のNFT
  • ERC-1155規格のNFT

*2022年7月現在

保管できる暗号資産(仮想通貨)、NFTが多く、暗号資産(仮想通貨)を活発に取引するトレーダー、ガチホユーザー、ブロックチェーンゲーマーなど幅広い層にとって使いやすい仕様になっています。

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Enjin Wallet(エンジンウォレット)のインストール・初期設定方法

ウォレットイメージ

Enjin Walletを利用するには、まずウォレットを作成する必要があります。

ここでは、対応端末や初期設定の行い方、インストール方法について解説します。

ダウンロード方法

Enjin Walletは、スマホにアプリをインストールして使用します。現状、PCやブラウザには対応していません*。

*2022年7月現在

iPhoneやiPadなら「App Store」から、Androidなら「Google Play」からインストールします。以下、アプリへのリンクになります。

Enjin Wallet App Store版

Enjin Wallet Google Play版

どちらの場合でも基本的なインストール・設定方法は同じなので、ここではiPhoneで手順を紹介します。

Appダウンロード

Enjin Walletをインストールするには、App Storeにアクセスして「Enjin Wallet」と検索し、Enjin Walletをインストールして、アプリを開きます。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)の初期設定

Enjin Walletのインストールが完了したら、次に初期設定を進めます。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)の初期設定

「CRYPTO WALLET」をタップしましょう。

「新規作成」をタップしましょう。

内容をチェックして問題なければ「同意する」をタップしてください。

初期設定1

最低8文字のパスワードを設定します。パスワードを設定したら、「次へ」をタップします。

使用したいトークンのチェックボックスにすべてチェックを入れ、「新規作成」をタップします。

「バックアップ」をタップします。

初期設定2

ウォレットを復元する際に必要になるリカバリーフレーズ12単語のうち4単語が表示されるので、紙などにメモを取ります。メモを取り終わったら、「1から4番の単語を、書き留めました」をタップします。

次の4単語が表示されるので、メモを取り終わったら「5から8番の単語を書き留めました」をタップします。

最後の4単語が表示されるので、メモを取り終わったら「9から12番の単語を書き留めました」をタップします。

初期設定3

正しくメモしているかを確認するために、単語#〇を確認という問題が複数回でるので回答します。#10の場合は、先ほどメモしたリカバリーフレーズの10番目の単語という意味です。単語を入力してタップします。

右画面に遷移したらウォレットの初期設定が完了です。

ウォレットへの入金手順

入金イメージ

ウォレットの作成が完了したら、Enjin Walletに暗号資産を入金してみましょう。

ここでは、入金の基本的な手順やDeFiとの接続方法について解説します。

入金するための基本的な流れ

ウォレットに入金するためには、まず暗号資産取引所を通じてイーサリアム(ETH)を購入しましょう。購入が完了したら、入金作業に取り組みます。

入金方法1

入金したい暗号資産の名前をタップします。今回は、イーサリアム(ETH)を入金するので「ETH」をタップします。

「受信」をタップします。

「アドレスのコピー」をタップするとウォレットアドレスがコピーされます。このアドレスあてに暗号資産取引所からイーサリアムを送れば、しばらくしてからEnjin Walletに入金が確認できます。

なお、送金する際は手数料が引かれるので、残高不足にならないように注意しましょう。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)のアカウント名の変更方法

Enjin Walletでは、アカウント名を変更することができます。

アカウント名の変更

Enjin Walletを開き、右上の縦に並んだ3つの点をタップし、「名前変更」をタップします。

自由にアカウント名を入力し、「承認」をタップしてアカウント名の変更は完了です。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)の複数アカウント追加方法

Enjin Wallet(エンジンウォレット)では、複数アカウントを追加することができます。

アカウントを追加するには、まずEnjin Walletを開きます。

アカウント追加1

画面上のウォレット名をタップするとドロップダウンメニューで「新規作成」が表示されます。「新規作成」をタップします。

「新規作成」を選択し、「承認」をタップします。

ウォレット名を自由に入力し、「承認」をタップします。

アカウント追加2

追加したいトークンを選択したら、「新規作成」をタップします。

パスワードを入力します。

あとは、初めに開設したようにアカウントのバックアップを取ればアカウントの作成が完了です。

トークンを追加する方法

Enjin Walletでは、新しいトークンを追加したくなったら、設定をすることで追加することができます。

例としてHuobi ECO Chainをネットワークを追加する手順を解説します。

Huobi Token(フォビトークン)をEnjin Wallet(エンジンウォレット)に追加する方法

Enjin Walletを開きます。

ウォレット解説

右上の「+」をタップします。

右上の虫眼鏡の形をした検索マークをタップして、「HT」と入力し、スクロールして、「Huobi Token」をタップ。その後、「リストをアップデート」をタップします。

パスワードを入力します。

ウォレット解説2

Huobi Tokenの追加が完了しました。

機種変更したときにEnjin Wallet(エンジンウォレット)のアカウントを引き継ぐ方法

アカウント引き継ぎ1

新しいスマホにインストールしたEnjin Walletを起動し、「Crypto Wallet」をタップします。

「インポート」をタップした後、規約に同意してください。

アカウント引き継ぎ2

「Enjin Smart Wallet」をタップします。

アカウント作成時にメモしたパスフレーズを入力します。

1番目から12番目まで、1単語ずつ順番に入力を求められるので入力します。

入力が完了したら、入力したパスフレーズが一覧で表示されるので、正しいかどうか確認します。正しい場合は、「次へ」をタップします。

アカウント引き継ぎ3

「自動追加する」をタップします。

「ウォレットの復元」をタップします。

パスワードを入力して、「承認」をタップします。

以上でウォレットの引継ぎは完了です。

MetaMask(メタマスク)のウォレットをEnjin Wallet(エンジンウォレット)にインポートする方法

PCのMetaMaskで使っているウォレットを、Enjin Walletにインポートする方法を解説します。

まず、PCのMetaMaskを開きます。

インポート1

右上のアイコンをクリックします。

インポート2

「設定」をクリックします。

インポート3

「セキュリティとプライバシー」をクリックします。

インポート4

「シークレットリカバリーフレーズを公開」をクリックします。

インポート5

パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。

12個の英単語が表示されるので、メモを取ります。

Enjin Walletを開きます。

インポート6

画面上のアカウント名をタップします。

「新規作成」をタップします。

「インポート」をタップします。

インポート7

ウォレット名を自由に入力して、「承認」をタップします。

パスワードを入力して、「承認」をタップします。

「MetaMask」をタップします。

アカウント作成時にメモしたパスフレーズを入力します。

1番目から12番目まで、1単語ずつ順番に入力を求められるので入力します。

インポート8

入力が完了したら、入力したパスフレーズが一覧で表示されるので、正しいかどうか確認します。

正しい場合は、「次へ」をタップします。

「自動追加する」をタップします。

「ウォレットの復元」をタップします。

インポート9

パスワードを入力して、「承認」をタップします。

MetaMaskのウォレットのインポートが完了しました。

メタマスクについて詳しくはこちらの記事で紹介しています。

MetaMask(メタマスク)とは?作成方法・使い方をご紹介

Enjin Wallet(エンジンウォレット)の特徴〜ERC1155規格のトークンに対応している〜

Enjin Wallet(エンジンウォレット)の大きな特徴の一つとして、「ERC1155」に対応していることが挙げられます。ERC1155はEnjin CTOのWitek Radomski氏により考案されました。

ERC1155は、独自のトークンを発行できるERC20とNFTに利用されるERC721の良いところ取りをした規格と言われています。またブロックチェーンゲームと非常に相性が良いと言われています。

相性が良いと言われている要因は以下の2つです。

  • 1つのトランザクションで複数のトークンを同時に送ることができる
  • 1つのトランザクションで複数の相手にトークンを同時に送ることができる

まずは1つ目の特徴について解説します。

1つのトランザクションで複数のトークンを同時に送ることができる

例えば、ブロックチェーンゲームで使用するアイテム(トークン)として剣、盾、鎧、兜がある場合、そのアイテムを別のウォレットに送信する際、ERC20・ERC721ではトークン1つを送信するごとにガス代を支払わなければなりませんが、ERC1155であれば、アイテムをグループ化して1度にすべてのアイテムを送信することができ、ガス代を最小限に抑えることができます。

1つのトランザクションで複数の相手にトークンを同時に送ることができる

複数の相手にトークンを送る際も、ERC20・ERC721では1人ずつ送信しなければなりませんが、ERC1155の場合は、複数の相手に同時にトークンを送信できるため、ガス代を抑えることができます。

このようにERC1155は、ゲームでの利用を最優先に考えた設計になっているので、Enjin Wallet(エンジンウォレット)が多くのゲームに利用されています。

Enjin Wallet(エンジンウォレット)に対応しているゲーム・メタバース一覧

Enjin Wallet(エンジンウォレット)に対応しているゲームをいくつか紹介します。

カテゴリーサービス名情報URL
ゲームLost Relics40億通り以上あるダンジョンに潜り戦い戦利品を手に入れるハック&スラッシュRPGゲームhttps://lostrelics.io/
ゲームThe Six Dragons256 km2もの広大な世界を探索し、素材を集め、アイテムを作成し、武器を強化して冒険するファンタジーオープンワールドRPGhttps://thesixdragons.com/
ゲーム9Lives Arenaバイキング、バーバリアン、侍などのヒーローの中から自分のスタイルに合うヒーローを選び、PVPを行うオンラインRPGhttps://www.9livesarena.com/
メタバースPandemic Multiverseパンデミックシューター、パンデミックスペースコンバット、パンデミックワールドの3つのゲームで遊べるメタバースhttp://pandemic-games.org/

Enjin Wallet(エンジンウォレット)のセキュリティ

Enjin Walletはインターネットに常時つながっているホットウォレットであるため、ハッキングのリスクについて不安を持つ方も多いでしょう。

Enjin Walletには送金時に2段階認証やメール認証などのセキュリティが基本的にありません。つまりログインに利用するパスワードや12個のパスフレーズを第三者が手に入れてログインすると非常に危険ですので、それらの管理は厳重に行う必要があります。12個のシークレットリカバリーフレーズはクラウド等のオンライン上では管理せず、紙に記載して保管する等オフラインでの管理が推奨されています。

まとめ:Enjin Wallet(エンジンウォレット)を使いこなして利便性を高めよう!

Enjin WalletはDAppsやブロックチェーンゲームを利用するときに便利なアプリであり、一度設定を済ませてしまえば、スムーズに入出金の管理が行えます。対応している通貨、ERC規格も多いので、用途にあわせて設定を変更してみましょう。

Enjin Walletを利用するときは、推測しづらいパスワードを設定し、リカバリーフレーズが流出しないように気をつける必要があります。

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