ステーキングとは？暗号資産(仮想通貨)で利回りを得る仕組みと具体的な始め方を紹介
暗号資産(仮想通貨)の運用方法の1つとして、ブロックチェーンのネットワーク運営に参加することで報酬として暗号資産(仮想通貨)を受け取ることができる「ステーキング」が注目されています。
中長期で保有する暗号資産(仮想通貨)をステーキングで運用することで、インカムゲイン的に資産を増やすことができるため、暗号資産(仮想通貨)への投資を始めたばかりの方や、中長期で暗号資産(仮想通貨)を保有する方におすすめの運用方法です。
この記事では、暗号資産(仮想通貨)のステーキングについて基本的な仕組みやレンディング(貸暗号資産)との違いや、具体的なステーキングの始め方について紹介していきます。
ステーキングとは
ステーキングとは、暗号資産(仮想通貨)のコンセンサスアルゴリズムの1つである「PoS(Proof of Stake)」を活用して、保有する暗号資産(仮想通貨)をブロックチェーンネットワークに預け入れ(デポジット)することで、バリデータとしてデータの保存、トランザクションの処理、ブロックチェーンのブロック生成に参加する仕組みです。
ステーキングに参加してブロックチェーンの稼働に貢献することで、報酬としてトランザクション手数料(ガス代)の一部や新規発行された暗号資産(仮想通貨)を受け取ることができます。
2020年にイーサリアム(ETH)で実装されて以降、ソラナ(SOL)やトロン(TRX)などの銘柄でもネットワーク運営の手段としてステーキングが採用されており、大量の電力を消費するPoW(Proof of Work)のマイニングと比較して低コストで運用することができるため、暗号資産(仮想通貨)の持続可能なネットワーク処理技術や、報酬獲得による暗号資産(仮想通貨)の運用手段として人気を集めています。
PoS(Proof of Stake)とステーキングの仕組み
PoS(Proof of Stake)は、暗号資産(仮想通貨)のコンセンサスアルゴリズムの1つとしてイーサリアム(ETH)で初めて実装された仕組みです。
ビットコイン(BTC)のPoW(Proof of Work)のように大量のコンピューターや電力を必要とせずに、ユーザーが保有する暗号資産(仮想通貨)を使ってノードを運営することでネットワークの承認作業やセキュリティの確保を行うことから、低コストで安全なコンセンサスアルゴルズムとして多くの暗号資産(仮想通貨)で採用されています。
このPoS(Proof of Stake)で暗号資産(仮想通貨)を使ってネットワークに貢献する一連の流れをステーキングと呼び、承認作業への貢献度に応じて報酬が分配されます。
ステーキング方法
ステーキングを行うには、保有する暗号資産(仮想通貨)や数量、コンピューター環境によって大きく3つの参加方法があります。
ここでは、それぞれのステーキング方法の特徴やメリット・デメリットについて紹介していきます。
ソロステーキング
ソロステーキングは、自身が独立したバリデータとしてステーキングに参加する方法です。
参加した承認作業で分配される報酬を100%受け取ることができ、自身の暗号資産(仮想通貨)を自身で管理することができるというメリットがあります。
ソロステーキングを行うには、それぞれの暗号資産(仮想通貨)で規定されている最低数量を保有する必要や、24時間365日オンライン環境にあるコンピューター、ノード運営のためのシステム構築が必要となるため、始めるためのハードルが比較的高いステーキング方法です。
ステーキング・アズ・ア・サービス
ステーキング・アズ・ア・サービスとは、コンピューターの準備やシステム構築を代行するサービスの総称です。
ノード運営を行ってくれるため、規定数量の暗号資産(仮想通貨)を預け入れるだけでステーキングを始めることができます。
ノードの運営を代行するため、オンチェーン上での投票への参加や、出金タイミングがサービスに依存するなど柔軟な運用ができなくなるというデメリットがあります。
ステーキングプール
ステーキングプールは、規定数量を持たないユーザー同士が暗号資産(仮想通貨)を持ち寄ることで1つのノードを運営する方法です。
少額から始めることが可能で、一部のウォレットサービスでは直接ステーキングプールに接続することができるものもあり、簡単な操作で利用することができます。
プールによって報酬に一定の手数料が課される場合や、入出金時の制限がある場合もあるため確認が必要です。
ステーキングとレンディングの違い
ステーキングとよく似たものに「レンディング」や「貸暗号資産」と呼ばれる仕組みがあります。
ステーキングがブロックチェーンネットワークの運営に参加した報酬として暗号資産(仮想通貨)を受け取ることができる仕組みに対して、レンディングでは取引所やDeFi(分散型金融)に対して暗号資産(仮想通貨)を一定期間貸し出すことで貸借料を受け取ることができるサービスの1つです。
どちらも安定的に暗号資産(仮想通貨)を増やすことができる仕組みですが、運用方法の違いから利用上の注意点も異なるため注意が必要です。
ステーキングのメリット
少額から始めやすい
ステーキングは、保有する暗号資産(仮想通貨)をステーキングプールなどを活用することで少額から始めることが可能なため、暗号資産(仮想通貨)への投資を始めたばかりの方でも簡単に始めることができます。
一般的にステーキングプールでは、暗号資産(仮想通貨)の預け入れ(デポジット)を行うだけで手間なく運用を行うことができます。
複利で運用できる
銘柄や参加方法によって異なりますが、ステーキングでは報酬が分配されるスパンが非常に短く、報酬で受け取った暗号資産(仮想通貨)をさらにステーキングすることで雪だるま式に暗号資産(仮想通貨)を増やすことができます。
報酬がブロック生成ごとに分配される場合には、数分ごとに報酬を受け取ることができるため、複利による資産運用の効率を最大限まで向上させることが可能です。
ステーキングの注意点
ステーキングを行う際に注意しなければいけないのが「スラッシング」と呼ばれるペナルティによって、ステーキング中の暗号資産(仮想通貨)をすべて失う可能性があるということです。
承認作業で不正操作が検知された場合や、ネットワークが断絶して行うはずの承認作業に参加できなかった場合にペナルティとして、暗号資産(仮想通貨)を没収する仕組みが備わっているため、不正行為やネットワーク接続が不安定な環境でのステーキングは控えましょう。
主要なステーキング銘柄
ここでは、ステーキングを行うことができる暗号資産(仮想通貨)を紹介していきます。
銘柄ごとにステーキングに必要な最低数量や、報酬を年率換算した際の利回りが異なります。投資としてステーキングを行う場合には、それぞれの銘柄の特徴をしっかり把握して行いましょう。
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)はスマートコントラクトを実装した代表的な暗号資産(仮想通貨)として知られています。
Dapps(分散型アプリ)の開発が最も盛んで安定したネットワークを有しているという特徴があります。
ステーキングに必要な最低数量が32ETHに設定されているため、ソロステーキングを行うには比較的ハードルが高い銘柄ですが、ステーキングプールのサービスも数多くつくられているため、初めての方や少額からスタートすることも可能です。
イーサリアム(ETH)について詳しくは以下の記事をご覧ください。
ソラナ(SOL)
ソラナ(SOL)は高い処理速度と低い手数料が特徴で、急速にエコシステムを拡大している暗号資産(仮想通貨)です。
イーサリアム(ETH)と比較して高いステーキング報酬を受け取ることができ、専用のウォレットやステーキングプールも充実しているため、初めての方でもスムーズに始めることができます。
ただし、過去にはネットワーク障害が発生した事もあるため、稼働状況のチェックや情報のこまめな収集が大切です。
ソラナ(SOL)について詳しくは以下の記事をご覧ください。
ステーキングの始め方
実際にステーキングを活用して暗号資産(仮想通貨)を増やしたいという場合にはどのような手順が必要なのでしょうか？
ここでは、BitTrade(ビットトレード)から暗号資産(仮想通貨)を出金してステーキングを始めるまでの手順を紹介していきます。
BitTrade(ビットトレード)の口座開設
ステーキングするための暗号資産(仮想通貨)を購入するには、BitTrade(ビットトレード)での口座開設が必要です。
以下のボタンから口座開設フォームに進み、メールアドレスの登録を行ってください。
登録が完了後、本人確認の案内が届きます。スマートフォンで本人確認が完結する「かんたん本人認証」を利用することで、最短即日の取引開始が可能です。
かんたん本人認証の方法は以下の動画で紹介しています。
購入代金(日本円)の入金
口座開設後、暗号資産(仮想通貨)を購入するための日本円を入金します。
BitTrade(ビットトレード)では「銀行振込」「クイック入金」「ペイジー入金」「コンビニ入金」の4つの入金方法をご利用いただくことができます。
暗号資産(仮想通貨)の購入
日本円の入金がBitTrade(ビットトレード)の口座に反映されると、暗号資産(仮想通貨)を購入することが可能になります。
ステーキング可能な暗号資産(仮想通貨)を確認して、対象の暗号資産(仮想通貨)を購入しましょう。
暗号資産(仮想通貨)の購入方法は以下の動画で紹介しています。
暗号資産(仮想通貨)の出金
購入した暗号資産(仮想通貨)をプライベートウォレットに移動します。
BitTrade(ビットトレード)から初めて送金するウォレットはアドレスの登録が必要となります。
出金先の具体的な登録方法については以下の動画で紹介しています。
ウォレットでステーキングの申込
外部ウォレットやステーキングプールなど、ステーキングを行う場所を選び、暗号資産(仮想通貨)を預入ます。ステーキングプールによっては手数料や報酬率が異なるため注意が必要です。
一部のウォレットを利用することで、簡単にステーキングが可能になるサービスも存在します。特にイーサリアム(ETH)などメジャーな通貨では、公式ウォレット以外にもMetaMask(メタマスク)やTrustWallet(トラストウォレット)などのウォレットサービスから直接ステーキングを行うことができます。
ウォレットサービスについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
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